過去に「寄生獣」の連載中にドハマりした。あれは衝撃だった。
「風子のいる店」や他の作品はあまりピンとこないが、この『ヒストリエ』は気になってしようがない。
一時期手放したが、再度 kindleで買いそろえた。今回は前より深くゆっくりと読んでみる。
事前確認
作者;岩明均
「ヒストリエ」に込められた意味
ドイツ語で「歴史」の意味を持つ。「ゲシヒテ」も同じく歴史の意味を持つが、使い分けられているようだ。日本語で言えば「歴史」と「青史」みたいなものだろうか。ヤフー知恵袋の説明がおもしろかった。
自分的には「ヒストリエは歴史物語」で「ゲシヒテは歴史書」って感じだと思う。
※
3巻まで読むと、エウメネスが「ヘロドトス」を語るシーンが出てくる。気になってウィキペディアで調べると、ヘロドトスの著作として『The Histories』の引用があった。このあたりが、作者 岩明さんがタイトルに込めた想いに繋がるのだろう。
これは、ハリカルナッソスの人 ヘロドトスの調査・探求(ヒストリエー)であって、人間の諸所の功業が時とともに忘れ去られ、ギリシア人や異邦人(バルバロイ)が示した偉大で驚嘆すべき事柄の数々が、とくに彼らがいかなる原因から戦い合う事になったのかが、やがて世の人に語られなくなるのを恐れて、書き述べたものである。
—ヘロドトス、『歴史』巻1序文、桜井訳
「エウメネス」実在だが 謎の多い人
エウメネス
wikipediaより
エウメネス
コミック9巻より
主人公のエウメネスはカルディア人(今のトルコ?)だが、マケドニア王国(今のギリシア)アレキサンドロス大王の書記官。
その生涯を描いた漫画がヒストリエ。出自がハッキリしないようなので、作者が わりと自由に創作できる。かなりの切れ者って設定で、謎多き人の謎の部分を、寄生獣の岩明均さんが創作する。
アレクサンドロス(3世)大王や、その関係をどうカッコよく描くのか。最後まで目を離せない。
ちなみに、最近はやっている「コテンラジオ」を合わせて聞くと楽しさ倍増した。
log・考察
エウメネス少年期(カルディア)
1.エウメネス私書録、語りはじめ
1巻の半分くらいまで青年期のエウメネスが描かれる。まだオボコイ顔が、どうしても寄生獣の泉新一に見えてしまい、矯正するのに苦労した。
作中に登場する、王宮日誌「エウメネス私書録」というのは実在はしないらしい。回想調にするための演出だろう。
とりあえず、ここまでの位置関係や人間関係を頭に整理しておこう。自分の頭では、高度なマンガは頑張らないとついていけない。
地域図
地名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
アッソス | 紀元前343年 | ペルシア帝国の西端、港町 |
トロイア | 紀元前343年 | エウメネスとアリストテレスが出会う場所 |
カルディア | 紀元前356~343年 | アテネの植民市、マケドニアに狙われている |
人物図
人名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
ヒュエロニュモス父 | 紀元前356年くらい | エウメネスの父、なかなか好いオッサンである |
ヒュエロニュモス兄 | 紀元前356年くらい | 同じく兄、意地悪でお人好しでちょっと抜けてる |
エウメネスの母 | 紀元前356年くらい | 名前は後で出てくる(テレシラ)、美人 |
カロン | 紀元前356年くらい | エウメネスにお付きの従者、人格者である |
ペリエラ | 紀元前356年くらい | エウメネスの彼女 |
トルミデス | 紀元前356~343年 | エウメネスの友人、各時期で登場する |
メムノン | 紀元前343年 | ペルシア帝国の将軍、ちょっと寄生獣を思わせる |
バルシネ | 紀元前343年 | ペルシア帝国の総督の妻、おてんばっぽい |
アリストテレス | 紀元前343年 | 古代ギリシャの哲学者、プラトンの弟子 |
アンティゴノス | 紀元前343年 | 始めっから只者ではない雰囲気がビンビン |
2.スキタイの血の物語
エウメネスが14歳前後。紀元前330年くらいの時代設定だろう。スキタイとの関係性を強く深く印象付ける。スキタイというのは紀元前の遊牧騎馬民族。イラン系だけど、今の「ウクライナ」を中心に活動していた。
始まりの事件はトラキアで起こったが、ここはスキタイ地域からは少し離れている。スキタイ人は遊牧民族だし、国境も曖昧な時代だろうし、きっとこれくらいは来てたんでしょう。物語はまだエウメネスの「キャラづくり」の段階だ。
地域図
地名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
カルディア | 紀元前356年くらい | エウメネスが少年期を過ごす町 |
トラキア | 紀元前367年くらい | エウメネスが幼少期を生きた地域 |
人物図
人名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
エウメネスの本当の母? | 紀元前367年くらい | 顔は後で出てくる |
トラクス | 紀元前356年くらい | 奴隷、ほんとはスキタイの戦士、強い |
ヘカタイオス | 紀元前356年くらい | ヒュエロニュモス父の側近 |
ゲラダス | 紀元前356年くらい | ヘカタイオスの手下 |
サテュラ | 紀元前356年くらい | エウメネスが可愛がっている猫 |
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エウメネス少年期~青年期(ボア)
3.過渡 黎明のボア
急変・流転があって遠いボアの村へたどり着き、そこから新たに物語の始まりとなる。
村人たちへ「ヘロドトスの歴史叙述」や「アイソーポスの寓話」を講義することにより、語るエウメネス本人の知が深まるところ。
「アイソーポス」という人を調べると「イソップ」のことだった。イソップ童話は、紀元前500~600年に生まれた物語だったんだと知った。(アリとキリギリス、犬と肉、ウサギとカメ、王様の耳はロバの耳など)
地域図
地名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
ボア | 紀元前347~343年 | エウメネスが遭難後に青年期を過ごす村 |
トラキア | 紀元前367年くらい | エウメネスの本当の故郷 |
人物図
人名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
ゼラルコス | 紀元前347くらい | 人買い、エウメネスを買いに来た |
リュコン | 紀元前347くらい | ゼラルコスの奴隷、タマなし |
ボアの村長 | 紀元前347~343年 | エウメネスがボアに来た時からずっと村長 |
バト | 紀元前347~343年 | ボア村で一番の剣の使い手、メチャいい奴 |
サテュラ | 紀元前347~343年 | ボア村の訳アリ娘、ダイマコスがいいなずけ |
ダイマコス | 紀元前343年くらい | ティオス市の第一実力者の息子、サテュラの許婚 |
ダイマコスの弟 | 紀元前343年くらい | いい人っぽい、ダイマコスに遠慮している風 |
4.献身
1巻冒頭で登場した女性「ペルシア帝国 トロイアス州総督の妻 バルシネ」さん。4巻 終盤でやっと再登場。
前半3/4は、過去と1巻冒頭を繋ぐ大事な流れだった。この巻は、下のひとコマにほぼ集約されていると思う。向けられた怒りと感謝、安心や不安、驚き、期待。
エウメネスへ「ギセイになれ」って期待している、そして「悪気はない」って雰囲気がビンビン伝わるお見事な絵だと感じた。背景が真っ白なのが余計際立たせてる。
(英雄オデュッセウスについて)
トロイの木馬作戦の立案者として有名であるが、実はその後日談にあたる「冒険譚オディッセイア」がすごく面白いらしい。その中には「女王ナウシカア」なる人物がでてくるそうだ。おそらく宮崎駿さんの「風の谷のナウシカ」はここから名前のヒントを得たのだろう。勉強になる。
地域図
地名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
ボア | 紀元前343年くらい | エウメネスが守る村 |
レスボス島 | 紀元前343年 | 生物研究所がある、なんか怪しい |
トロイア | 紀元前343年 | エウメネスとアリストテレスが出会う場所 |
人物図
人名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
フィレタイロス | 紀元前343年くらい | ティオス市の第一実力者 |
テレマコス | 紀元前343年くらい | フィレタイロスの息子でダイマコスの弟 |
バルシネ | 紀元前343年 | ペルシア総督の妻、アリストテレスを追ってる |
ファルナバゾス | 紀元前343年 | バルシネの弟、事務官っぽい |
生物研究所の館長 | 紀元前343年 | 怪しいやつ、たぶん変態 |
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エウメネス青年期(マケドニア)
5.フィリッポス
このあたりから時間は現在進行形となってくる。過去は短く思い出として描かれ、長い回想はなくなった。
第1巻の118ページから直接5巻へくると記憶が繋がりやすく、紀元前343年、アテネの植民都市「カルディア」が王国マケドニアの軍門に下る場面へスッと入れる。そして、これまで布石的に登場してきた主要人物たちが一堂に会する。
この物語中、フィリッポス(2世)王がいちばんカッコイイ。しぶい。アレクサンドロス(3世)大王の父親。
「コテンラジオ」の解説もすっごく面白いし詳しい。フィリッポス(2世)王を知るのに超オススメの動画だ。(25分くらい)
マケドニア首都ペラを俯瞰した絵があるんだけど、見事だ。今は遺跡しかないのに、こんなに復元した絵をどうやって描くんだろう。
最後の最後でアレクサンドロスも出てきた。なかなか無い一風変わったキャラ建てだ。徐々にますます面白くなってくる。
地域図
地名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
カルディア | 紀元前343年 | エウメネスの故郷といってよい、マケドニア寄りになった |
ペラ | 紀元前343年 | マケドニアの首都、エウメネスのこれからの舞台 |
人物図
エウメネスの「少年期 前半」と、「少年期 後半」と、「青年期」の微妙な描き分けが非常に繊細で、うまいと思ってしまうな。
人名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
フィリッポス | 紀元前343年 | マケドニア国王、ピリッポス2世、シブい、一番好き |
メナンドロス | 紀元前343年 | フィリッポスの家来、従者、強い |
パルメニオン | 紀元前343年 | マケドニアの将軍、アッタロス妻の父親 |
ベルディッカス | 紀元前343年 | マケドニアの若手、フィロータスのライバル |
ヘカタイオス | 紀元前343年 | ヒュエロニュモス父に成り代わりカルディアの有力者 |
ゲラダス | 紀元前343年 | ヘカタイオスの部下、荒っぽいこと担当 |
ヒュエロニュモス | 紀元前343年 | 兄だったひと、父が死んで落ちぶれている |
トルミデス | 紀元前343年 | エウメネスの友だち |
アレクサンドロス王子 | 紀元前343年 | マケドニア王子、オリュンピアスの子ども |
アリダイオス王子 | 紀元前343年 | マケドニア王子、第3王妃の子、後のピリッポス3世 |
エウリュディケ | 紀元前343年 | アッタロス夫の姪 |
オリュンピアス | 紀元前343年 | 第4王妃、アレクサンドロスの母親、美人、恐い |
アッタロス夫 | 紀元前343年 | 名門貴族、パルメニオン将軍の娘婿 |
アッタロス妻 | 紀元前343年 | パルメニオン将軍の娘でもある |
フィロータス | 紀元前343年 | アッタロス妻の弟、ベルディッカスのライバル |
6.アレクサンドロス?ヘファイスティオン?
いよいよ本命登場、アレクサンドロス王子(ヘファイスティオン)。まだ謎が多い状態だけど、準主役と言ってもいい。
美形の2重人格者だと思われるが、良い人格の時に蛇🐍のマークがついてて、悪い方にはついていない。普通、逆にしたくなるはずだけど、逆であることで印象深まった。6巻ではあまりエウメネスとの接触はない。
母親のオリュンピアスも調べてみるとおもしろい。
狂乱的な蛇崇拝のディオニューソス信仰の熱烈な信者だったようで、アレクサンドロスのキャラはこの辺からインスピレーションを得ていると思われる。
地域図
地名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
ペラ | 紀元前343年 | マケドニアの首都、エウメネスとアレクサンドロスが出会う |
ミエザの学校 | 紀元前343年 | マケドニアの若手を育てる研修所的な場所 |
モロッシア | 紀元前343年 | オリュンピアスと、その弟のアレクサンドロスの出身国 |
エペイロス | 紀元前343年 | モロッシアの隣国?同国?、微妙なところみたい |
人物図
人名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
ペウケスタス | 紀元前343年 | ミエザの学校の近くに住む平民 |
ネアルコス | 紀元前343年 | ミエザの生徒、エウメネスと一緒に乗馬を習っている |
アリストテレス | 紀元前343年 | ミエザの先生、ギリシャの哲学者、プラトンの弟子 |
ヘファイスティオン | 紀元前343年 | アレクサンドロス王子のふたつ目の人格 |
カサンドロス | 紀元前343年 | ミエザの生徒、アンティパトロスの息子 |
フィロータス | 紀元前343年 | ミエザの生徒、パルメニオンの息子 |
ハルパロス | 紀元前343年 | ミエザの生徒、浮いてる存在 |
ディアデス | 紀元前343年 | 武器工房の長、江戸っ子調の職人気質 |
ディオドトス | 紀元前343年 | 書記官でエウメネスの上司、アンティパトロス派 |
ネオプトレモス | 紀元前343年 | ペラ王宮の兵士、オリュンピアスの愛人 |
アレクサンドロス(2) | 紀元前343年 | オリュンピアスの弟、アレクサンドロス王子と同名 |
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エウメネス成人(マケドニア)
7.秘密と正体
前半60%くらいが、「アレクサンドロスの秘密」と「ヘファイスティオンの正体」を明らかにされる。
母のオリュンピアスは超恐ろしい女として描かれててて、超美人やしスタイル抜群でインパクト強すぎる。現ギリシア エピロス地方にあった国の王様の娘で実在のお人。実際も美女だったかはよくわからないが、「大の蛇🐍好き」であったことは確かなよう。
地域図
地名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
カルディア | 紀元前340年 | エウメネス、ヘカタイオスと再会して小さく復讐する |
ペリントス | 紀元前340年 | アテネ側に与する重要拠点 |
ビサンティオン | 紀元前340年 | アテネ側に与する重要拠点、現在のイスタンブール |
アテネ | 紀元前340年 | 王国マケドニアに敵対する都市国家 |
人物図
人名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
アレクサンドロスの父? | 紀元前351年 | アレクサンドロスの肖像画に似せてあるのがウマい |
カレス | 紀元前340年 | アテネの将軍、お調子者っぽい |
8.連戦と書記官
流れるように派生する三つの戦。なにか悪い流れと、運命的なものを感じさせられた。
その中で、エウメネスの優秀さが際立っていく様子がカッコいい。解っているのは初めフィリッポスだけだったけど、徐々に徐々に 他の人達も気付くことを予感させる。そんな雰囲気がイイ感じででてた。
それにしても この巻は、絵に気合を感じる。戦場の軍隊とか人海、俯瞰の絵は大変だったろう。細かいし、精密さがスゴイ。職人や。
地域図
地名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
スキタイ | 紀元前339年 | アタイアスの王国、マケドニアと敵対する |
イストリア | 紀元前339年 | スキタイの隣国で敵国 |
トリバロイ | 紀元前339年 | スキタイから帰途のマケドニア軍を襲う |
人物図
人名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
アッタロス将軍 | 紀元前339年 | ほんとに偉かったのね、でもどこか抜けてる |
クラテロス将軍 | 紀元前339年 | マケドニア軍の将軍、 |
コイノス将軍 | 紀元前339年 | マケドニア軍の将軍、 |
デモステネス | 紀元前339年 | アテネの弁論家で、実質的な指導者、主戦派 |
フォーキン | 紀元前339年 | アテネの弁論家で、超優秀な軍事の指揮官、反戦派 |
アタイアス王 | 紀元前339年 | スキタイの王、ズルくてセコイ感じ |
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9.アテネ、邂逅
アッタロスさん、もっとスチャラカな人だと思ってたら、男気のあるとってもいい人だった。
カロンとエウメネス二人ともが思い入れを置く街ピレウスが舞台。ここでの二人の邂逅が暖かく感じるようで、のちの悲劇を感じさせるような伏線もはられた。
しかし、街の俯瞰とか様子、戦争の場面など、すっごく細かく描いてある。まるで見てきたようだ。すごい想像力だと感心しきり。
地域図
地名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
ピレウス | 紀元前338年 | アテネの隣の都市、エウメネスとカロンが再会する |
テーベ | 紀元前338年 | アテネの同名都市、連合軍としてマケドニアと敵対 |
カイロネイア | 紀元前338年 | マケドニアと、アテネ・テーベ連合軍がぶつかった戦場 |
人物図
人名 | 舞台 | メモ |
---|---|---|
フォイニクス | 紀元前338年 | エウメネスの護衛のプロ、少しガサツだが憎めないいい奴 |
メランティオス | 紀元前338年 | 奴隷だったカロンが、ピレウスで商人として成功した |
テアゲネス | 紀元前338年 | アテネの同盟 テーベ軍の指揮官、敗ける人 |
10.アレクサンドロス と エウメネスを巻く「うずまき」
10巻は、特に新たな土地や人物の登場もなくてこれまでの集大成といった感じ。まかれてきた物語の種は、9~10巻でほとんど芽吹いたって感じだ。
「伏線の回収」や「いいたいことをシーンに結実」させる作業もあったんだと思う。
アレクサンドロスの神がかった才能と、
アレクサンドロスの異常性を戦場で強烈にアピールしてた。巧妙に左右の目をチグハグに描いたこのコマ。イメージへ強烈にインプットされた。
下は、このシーンを想い出しながら聴いたら不思議な臨場感を味わえた動画。メムノンの今後の話も出てきてて、頭の中で「ぶわぁ」っとイメージが広がる感覚を味わえた。
このあと、現場・現実を知らずに大衆を扇動する「頭でっかちな指導者」への警告ともとれるコマもあった。誇大解釈だろうか。
人々の「自由」って概念に対しても一家言を披露していた。
宇宙にだって『果て』はあるんだろう。そこから出ることができたとしても、やっぱりその先には『何か』がある。結局、なにかの中で自由を叫んでるってこと。
その何を知りたい。人類のテーマ。知ると逆に絶望するような真実があるかもしれない。でもとにかく知りたい。
11.パウサニアス
ちょっと、ストーリーにパワーがなくなってきているような...。ネタ切れか?それとも体調が芳しくないのだろうか。いま 62歳のはずだからいろいろあるんだろう。
突然出てきたパウサニアスのエピソードは、ストーリーにとって本当にいいことなのか。よくわからないっていうか、正直あまり歓迎できていない。
でも、オリュンピアスとの絡み次第で大逆転もありうる。現在 休載してまで思案しているということだから、何か大きく良き変化が起こることに期待する。
2022年8月から休載中;12巻発売待ち!
2022年8月24日発売の『月刊アフタヌーン』10月号で、単行本第12巻の作業をするために休載することが発表されていた。
きっとこれから立て直し、巻き返しを図っていると思いたい。