1.読書体験(心象・考察)

reading report【ヒストリエ】心象・考察

ヒストリエ

岩明 均さんの作品は「寄生獣」の連載中にドハマりした🤯あれは衝撃だったなぁ。

「風子のいる店」や他の作品はあまりピンとこないが、この『ヒストリエ』だけは気になってしようがない。

一時期手放したが再度買いそろえた。今回は前より深く、ゆっくり読んでみよう。

なにか、とんでもなくスゴイ作品のような気がするんだ。

事前確認

作者;岩明均

岩明 均(いわあき ひとし)
1960年7月28日生まれ
代表作の「寄生獣」がとても有名。

ネット上で調べるとこの絵がよく出てくる。本人が描いたものか、確かなことは良くわからないけど、ボク🙄はご本人の絵だと思ってる。

上村 一夫さん(代表作;同棲時代など)のアシスタントを1年くらいやっていたみたいだ。師弟関係にあるだろうか。納得な感じだ。

上村さんは、作風から「昭和の絵師」とも呼ばれた素晴らしい まんが家さんであり、美しい絵を描き、挑戦的なストーリーを紡ぐ人。

「ヒストリエ」に込められた意味

ドイツ語で「歴史」の意味を持つ。

「ゲシヒテ」も同じく歴史の意味を持つが、使い分けられているようだ。

日本語で言えば「歴史」と「青史」くらいな違いだろうか。

ヤフー知恵袋の説明がおもしろかった。ボク🧐の解釈では、「ヒストリエは歴史物語」で「ゲシヒテは歴史書」って感じだ。


3巻まで読むと、エウメネスが「ヘロドトス」を語るシーンが出てくる。

気になってウィキペディアで調べると、ヘロドトスの著作として『The Histories』の引用があった。

これは、ハリカルナッソスの人 ヘロドトスの調査・探求(ヒストリエー)であって、人間の諸所の功業が時とともに忘れ去られ、ギリシア人や異邦人(バルバロイ)が示した偉大で驚嘆すべき事柄の数々が、とくに彼らがいかなる原因から戦い合う事になったのかが、やがて世の人に語られなくなるのを恐れて、書き述べたものである。

—ヘロドトス、『歴史』巻1序文、桜井訳

この漫画の作者 岩明さんがタイトルに込めたのは、

『ヘロドトスが自分の足で調査・探求をしたヒストリエー(歴史)』に創造を加えたい

っていう思いだとボク🧐は思うんだ。

「エウメネス」実在だが 謎多き人

エウメネス
wikipediaより

エウメネス
コミック9巻より

主人公のエウメネスはカルディア人(今のトルコ?)だが、マケドニア王国(今のギリシア)のアレキサンドロス大王の書記官。

その生涯を描いた漫画がヒストリエだ。出自がハッキリしないようなので、作者が わりと自由に創作できる。かなりの切れ者って設定だ。

謎多き人の謎の部分を、寄生獣の岩明均さんが創作する。

アレクサンドロス大王や、その関係をどうカッコよく描くか😳最後まで目を離せない。

reading report

1.エウメネス私書録、語りはじめ

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1巻の半分くらいまで青年期のエウメネスが描かれる。まだオボコイ顔が、どうしても寄生獣の泉新一に見えてしまって😅矯正するのにひと苦労した。

作中に登場する、王宮日誌「エウメネス私書録」というのは実在はしないらしい。回想調にするための演出だろうね。

とりあえず、ここまでの位置関係を頭に整理しておこう。

ボク🤪の頭では、高度なマンガは頑張らないとついていけなくなってしまう。

2.スキタイの血の物語

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エウメネスが14歳前後ってところか。

紀元前330年くらいの時代設定になるんだろうな。スキタイとの関係性を強く深く印象付ける巻だ。

スキタイというのは紀元前の遊牧騎馬民族。イラン系だけど、今の「ウクライナ」を中心に活動してたんだって。

始まりの事件はトラキアで起こったが、ここはスキタイ地域からは少し離れている。

スキタイ人は遊牧民族だし、国境も曖昧な時代だろうし、きっとこれくらいは来てたんでしょう。

物語はまだエウメネスの「基礎づくり」の段階だな。読み手に思い入れが作られていく。

3.過渡 黎明のボア

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急変・流転があって遠いボアの村へたどり着き、そこから新たに物語の始まりとなる。

村人たちへ「ヘロドトスの歴史叙述」や「アイソーポスの寓話」を講義することにより、語るエウメネス本人の知が深まるところ。変に🫠シンクロ感があったなぁ。

ちなみに、

「アイソーポス」という人を調べると「イソップ」のことだったよ。イソップ童話は、紀元前500~600年に生まれた物語だったんだな。(アリとキリギリス、犬と肉、ウサギとカメ、王様の耳はロバの耳など)

4.献身

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この巻は、下のひとコマにほぼ全てが集約されていると思う。

向けられた怒りと感謝、安心や不安、驚き、期待までも。

「身を呈して尽くしてるなぁ~」って雰囲気がビンビン伝わる😳お見事な絵だと思います。

背景が真っ白なのが余計際立たせてる。

(英雄オデュッセウスについて)
トロイの木馬作戦の立案者として有名であるが、実はその後日談にあたる「冒険譚オディッセイア」がすごく面白いらしい。その中には「女王ナウシカア」なる人物がでてくるそうだ。おそらく宮崎駿さんの「風の谷のナウシカ」はここから名前のヒントを得たのだろうな。勉強になった。

⏳now reading!

遅読中😏