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reading log【1兆ドルコーチ】エリックシュミット,ジョナサンローゼンバーグ,アランイーグル共著/櫻井祐子 訳

1兆ドルコーチ;アイキャッチ
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ネット記事を読んで、一目惚れしてやみくもに買った本。ワクワクしながら、amazonの梱包をあけた覚えがある。

評伝としてはあまりピンとこなかった。ただ、亡くなった仲間のために皆で集まって思い出話を書き留めた。大切だった人の大事な話を書き留めた。そんな感じ。

log・考察

人がすべてという原則

どちらかというと東洋思想の方が好み。でもたまには西洋思想も良い。

『人が全て』

「支援」
彼らが成功するために、ツールや情報を提供し続ける事

「敬意」
彼らの目標を理解し、選択を尊重すること

「信頼」
彼らに自由に仕事に取り組ませ、決定を下させること

議論すべきトップ5を挙げよ

「本心から人々の生活に関心を持ち、奥の深い雑談を交わす」

自分に最もできていなかった事ではないか。営業をやっていた時ですら出来ていなかった。結構売ってたのに。

スピードの邪魔を取り除く

プロダクトを最重要視し、そのためにエンジニアへ権限を持たせるのが大切とのくだりがあった。

生産するための図面やルールのわかりやすさ、やり易さも商品そのもの。そこにも配慮できるエンジニアにであれば賛成だけど、最近、現場への配慮がない図面が多すぎる。

技術者としての現実が見えていない証拠。

異端を受け入れよ

ビルが毎週金曜日に食事しながらエンジニアから話を聞くくだり。米国にはこれを自然にできる雰囲気あるね。うらやましい。

日本は、食事中や飲み会では仕事の話はヤボとされる空気がとても濃い。飲み会の席だからこそ、「仕事の話も」ガンガンすべきだと思うけどね。しらけるから出来ないけど。

この空気を作っているのは誰?なぜ それが良いとされているのか? 仕事の話だろうが、なんだろうが、したい話をするのが飲み会なんだろうに。そんな空気だから、飲み会が減ってるんじゃないか?とも思える。どうでもいいけど。

去る者に敬意を払う

辞める人を手厚く扱うことは、会社に残るチームの士気と精神的安定を保つためにも大切だ

これはその通りだろう。

たくさん辞めさせるゆえの考え方か。さすが、辞めさせ慣れしてる。日本ではあまり聞かない。終身雇用が無くならないとしても、必要な考え方だよな。

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ありのままの自分をさらけだす

人はありのままの自分でいられるとき、そして全人格をかけて仕事をするとき、もっともよい仕事ができる

それは判ってる。だから「ありのまま」の方を「良い人間」へ近づけたいんだよな。

そういえば昔「いいひと」って漫画があったな。理想論を会社ファンタジーにした、ぬる~い漫画だったけど面白かった。

チームを最適化すれば...

googleの株式はデュアルクラス構造になってるんだって。議決権が、外部は1株1票、内部は1株10票というものらしい。「大きく考える姿勢」を失わないための作戦だとか。なるほどね。ど素人の大株主に、愚策を強要される心配が減るんだろう。

苦しい時こそ前に出る

誠意と献身を保つのは、良い時は簡単でも、悪い時は難しい。苦境の時こそ誠意と献身が必要だ。

自分の役割をきちんと果たしてて、それでもなお苦境に立たされた時の話か。「みんなで一丸となる為には」みたいな。覚えておきたい。

親身になる許可を自分に与える

会社、町内関係なく、もっと相手に興味をもって個人的な話をしていかなあかんか。相手の家族の話を聴いたなら、ちゃんと覚えておいて、同じ事を2度聞いてしまう愚は絶対しない努力が必要か。記憶力に劣る自分には厳しい話しだ。

個々のやさしさが組織のやさしさになる

全編読み通して一番「自分にとって必要な事」と受け取ったのはこの一点。

人を大切にするには人に関心を持て

プライベートな生活について尋ね、家族を理解し、大変な時には駆け付けよ

所感

このビル・キャンベルというおじさんは、日本の「二宮 尊徳」先生(二宮金次郎)に通ずるところがあると感じた。以前に読んだ「報徳記」の二宮先生が思い出される。

良い話は世界共通ってことか。

1兆ドルコーチ
原題=TRILLION DOLLAR COACH

エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル共著/櫻井裕子訳

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