11.トラブル体験

プロフィール;イジメをしのいだ経験談

プロフィール;イジメをしのいだ経験談

◆工場から営業出向へ

自動車生産工場の品質管理員でした。

当時、工場からの営業応援をかねた研修的なものとして「ディーラー出向」なるものがありました。

白羽の矢が立つと断れない制度です。イヤだと言っても、強制はできないからと言いつつ何時間も説得されます。

ボクは、経験者のひとから楽しかった思い出などをたくさん聞いていたので、自分から志願しました。お給料が確実に上がることだけは確かでした。

寮生活からアパートのひとり暮らしになるのでウキウキです。

こんな感じ(イメージ)

◆いざ営業

営業は大変です。

野のものとも山のものとも分からない、その月の成績を達成することを宣言させられます。

その上、具体的にどのように達成するかを説明させられます。

でも、その具体的な方法はちゃんと教えてくれました。

世の中の営業の人たちはこのようにシステマチックに計画をたてて、それを守ろうとするのだとすっごく感動し、そして勉強になりました。

しかし、

ボクが配属された営業所は、ボクにとっての大問題がありました。

こんな感じ(イメージ)

◆出向者嫌いの営業所長

ボクが配属された営業所の所長さんは「出向者嫌い」でした。

「おまえらは帰るところがあるんだからいいよな。だから俺は正社員をかわいがるんだ」と言ってはばからない人でした。

その通り、確かにね。納得です。そのことに文句はありません。

3年で帰る気マンマンでしたし、軽い気持ちで出向してましたので、ちょっと罪悪感すら抱いたものです。

◆露骨さにびっくり

怒鳴られたり、言い方がきつかったりは、そんなに気になりませんでした。

にぶい性格ではないんですけど、その時は大丈夫でした。たぶん他のまわりの人たちが、優しかったせいだと思います。

問題は、テリトリーはもらえない状態で、ノルマだけを渡されたことでした。

正式な担当者、それも大先輩の手伝いをするように指示が出ました。

先輩の担当するお店へ、納品の手伝いや、書類運びをするようになります。

なんとそのお店の人に、

「先輩ではなく、お前から買いたい」と言わせろということでした。

できるかどうかはやってみなけりゃわかりませんが、そんな共食いはやりたくないし、試みたら問題になること請け合いです。

そこまで考えてはいませんでしたが、本能的に避けたようです。他の手段をとりました。最終的には、これがうまくいきました。

こんな感じ(イメージ)

◆飛び込み開拓を決意

当時は電話帳(タウンページ)があったので、電話帳で営業所の顧客リスト載っていないお店をリストアップしました。

ほかの営業マン全てにそのリストを見せて、「ここへ飛び込んでもいいですか?」と聞いて回りました。ここはボクが行くからと宣言した事にもなります。

ここから、当時はすでに化石化していた「飛び込み営業」を開始します。

昔のことでもう覚えてないけど、リストには20件くらいをピックアップしていたと思います。

電話帳

◆少しだけいい方向に

そうこうしていると所長も少し何かを感じてくれたのか、他の営業マンが担当していた「休眠店」を担当させてくれるように取り計らってくれました。

「休眠店」とは、直近の10年くらいのあいだに、1~2回は売ってくれたことがあるお店のことです。

杜のりんごさんによるイラストACからのイラスト

◆実戦

「休眠店」は、ありがたかった。いちおう取引実績があるので、売る時に下調べや、信用調査をする必要がないからです。

「飛び込み店」はまっさら新規ですので、回収(集金)できないリスクがないか調べる必要があります。

あまり厳しい審査はない会社だったので、気をつけろよと言われたくらいでしたけど、今になって考えれば、所長がなにか根回ししてくれていたのかもしれませんね。

でも、法務局へ行って「きれいな所有になっているか」など確認しには行きました。なにもわからないクセに。

「ナニワ金融道」を読んで、勉強できた気でいたようです。微笑ましい。

回収は緊張しました

◆頑張りました

1年くらいで「休眠店」や「飛び込み店」だけのつぎはぎテリトリーから、有力店を3件ひねり出せました。

会社としてほぼ取引のないお店、或いは初対面のお店を根気よくまわりました。

とことん嫌われて、追い出されたこともありました。

当然、無視されたこともあります。

奥に通してくれたと思ったら、ヤクザとかわした金杯が額に入れて飾ってあったこともあります。(そこは怖かったので少~しづつ行かなくしました)

仲良くしてくれたお店へ、下取りのスクラップまかせたりしました。

代車くらいにならまだ使えるからです。でも、これが持ち主にばれて出入り禁止になったりもしました。

そのときに出入り禁止程度で済んだのは、やはり陰で所長がフォローしてくれたのかもしれません。自分もヤバいからでしょうけど。

そりゃー歩き回りましたヨ

◆終わりよかった全てヨシ

結果的に、最後人並のノルマをもらって、人並の結果を出せるようになりました。

「すごく売る人」まではいけませんでしたが、ガンバっていたので周りの人は一目置いてくれていたような気がします。

正直、この時しのぎきった経験は、ボクの中で唯一の自信の源です。

社会に、ありがとうございました。