
田坂広志さんとの対談を聴き、すごくいい感じだったので即買いした本。読み始めます。
パラパラ見た感じではチョット堅そう。
それでも、かなり期待している自分がいます。
楽しみ。
2020/11/11
reading diary ~ 序 ~
2020/11/16;「はじめに」P7
ホームステイをするのが好きだった。
貧民の生活など知ろうともしない為政者たちを圧倒する目線や情報が、手に入るからだ。
~中略~。
自分自身の草の根体験は、改革への説得力をつける。
「はじめに」から、いきなり金言。
貧村へのホームステイで現場を理解する努力をしていた。
現場で、自分の目で見て、手で触って得る情報は最強だと再認識。
2020/12/9;「偶然」P41~44
イスラム教の導師には、非識字でコーランを読んだ事がなく、間違った認識で行動している人も多いとか。
西水さんは、コーランを好きな部分は暗唱できるほど読み込んだそう。
逆に導師にコーランを読んで聞かせて心を解きほぐすシーンがあり、ちょっと感動。
2020/12/27;「偶然」P44
来ない教師に待ちぼうけて泣き出す子どもたち。
深刻な教師不足。
視察時に可哀そうになって1日教師を。
私腹を肥やす土地の政治家が話を聞きつけ飛んできた。
激怒し公然と説教「それでも政治家か!人の親か!」
こんな話を読んで感動しても、何もできないボク😔。
2021/1/11;「雷龍の国に学ぶ」P62
成功が生む過ち、誤りが恵む成功
という表現があった。
❝ 誤りが恵む ❞ ってところに本物を感じた。
ボクだと、ここで ❝ 恵む ❞ は出てこないな。
❝ 生む ❞ になっちゃうだろうね。
全力で、困難に正面突破をこころみた人の感覚だと思う。
ボク🤠はまだまだ甘ちゃんである。
2021/2/17;「改革という名の戦争」P86~90
1989年のパキスタン。
まるで時代劇のように勧善懲悪的な世界観で語られていた。
こういうダイナミックな人助けを生業にする人達って凄く立派。
いったい何が違って生き方に差がでるんだろう。
育った環境?精神的才能?頭脳的才能?出会い?運命?
こんな生き方してみたい。
2021/3/17;「改革という名の戦争」P106~107
強烈な皮肉を上品に言うというか。
西水さんの人物が上品だから皮肉が上品に見えるというか。
「近眼」政治家の世論に対する安易なごまかしか、中央指導型で現場背景を把握できない外交界の尻ぬぐい
これスゴイと思う。
なんにしても、上手に表現するなぁ。😅
2021/3/24;ひとりごと
難しい本だな~。
読むのにいつもの5倍くらい時間がかかってる。
ただでさえ遅いのにこれじゃぁ「読書の牛歩戦術やぁ~」笑
理解より目線の方が先走り、ハッとして行を戻る。
読み直してもわからない単語を読み飛ばしていたので調べて読み直す。
こんな工程が何度も何度も発生した。
ボク🤠のレベルが低すぎる。
reading diary ~ 中 ~
2021/4/24;「神様の美しい失敗」P117
リスク管理の姿勢とは、最悪の事態とその確率を想定し、力があるうちに自分の事は自分で処理できるよう先取りする事
モルティブ水没リスクの話は確かに身につまされる。
でも、この事例は目に見えるから判り易い。
逆に「人間は追い込まれるまで動かない」ともとれるかな。
2021/5/2;「退屈で静かなイノベーション」P155
世界にインスピレーションを求め、国家規模で考え、草の根で働く
何かピンときた。メモっとこ。( ..)φメモメモ
2021/5/3;「白い革命の夢」P170
貧しい国を直接的に「食料」で援助することが、逆に経済をダメにしてしまうらしい。
お金を渡して自国の産業から買って配給などするのが良いんだって。
助けるって難しい。
「魚をあげるか釣り方を教えるか」みたいな例え話で理解してるつもりだったけど、まだまだだなぁ。😓
2021/5/25;「白い革命の夢」P170
「旅に出た」の表現がちょいちょい使われる。
多くの人に読んでもらいたくて、ドラマティックに仕上げようとし過ぎているような..。
少々ナルシスト感がすぎるきらいがあるな。
中身はすごくいいのに少し鼻につく。ちょっと残念。😅
これがなければもっと世に広まっただろうなぁ、この本。
2021/6/3;「羅生門」P196
論語から引用が出てた。( ..)φメモメモ
学びて思わざれば則ち罔く、思いて学ばざれば則ち殆し
(則ち罔く=すなわちくらく)
(則ち殆し=すなわちあやうし)
知識を得るだけじゃダメ。実感しなきゃ!
憂うだけじゃダメ。良く調べらなきゃ!って事ね。了解!🥳
2021/6/18;ひとりごと
日常とはかけ離れたスケールの話だ。正直ピンとこない所も多い。
いろんな意味でこんな仕事に携わる人たちに憧れる。
地頭の良さというのは先天的な素質による所が大きいと思っているが、悔しいので普段は口にしない。
この本を読んでいると凡人としての弱音が首をもたげる。
reading diary ~ 終 ~
2021/6/28;「川も干上がる」P250
現地で苦労している人たちを「草の根、草の根」と、繰り返すところに違和感を覚え始めた。
高い所から見下しているようもに感じられる。そんな本じゃないはずのに。
たぶん自分🤠が自ら現地へ行っている訳でなく、平和な場所から本を読んでいるだけだから。
「実感的理解」が出来ていないんだろうな。
ちなみに、
この本には関係ないけど「民草」という言い方もあまり好きではない。
時代劇とかで支配者側が、「民草を愛でる」とか言ってるのを聞くと冷めちゃう。
なんせ「民草」って口にする人は、一般市民を金ズルとしか思っていないように感じてしまう。
ひねくれてる?🥴
2021/7/9;「飢餓の呪い・ダムの呪い」P272
1994年ごろのインドが書かれている。
一部の村の話だとは思うが悲惨な話だな。
汚職、男尊女卑、権力者の横暴、詐欺、いろんな最低要素が詰まっている。
ダム建設って悪い話しか聞かないな。
でも、ダムの機能自体には絶対良いことの方が多いはずなんだから、要は人の行い、心の問題なんだろうね。
2021/7/14;「水際立つ・・・・・・」P285
読み進める中で何度も出てきた、作者が考える「最上の人間性」と思われる形。
頭とハートがしっかり繋がり、言葉と行動に矛盾がない
これが良い事だとされている。
当然、「善行」であることが大前提でしょう。
でも逆に、これさえ出来ていると「悪行」でも正しく思えてしまうんではないだろうか。
良くも悪くもこういうのが「ポピュリズム」と言われているものなんだろう。
何が正しくて、何が悪いのか。
哲学的なレベルの話をせねばならないのか、もっとシンプルなところに答えがあるのか。
よくわからんけど、その時々で「最上の解釈」が違うんだろうな。
少し怖いね。🤠
2021/7/18;「真のリーダーの抱く夢」P302
最後の解説を読んでいて思い出した。
序盤にあった、「神様をぶん殴る」という表現はあんまり好きじゃないな。
表現のためには神をも貶める、「目的のために手段を選ばない」においを感じた。
マスコミにも似たにおい。
著者本人にそのつもりがないのは判っていても鼻についた。
著者の心の深いところに何もない事を祈る。
2021/7/20;「真のリーダーの抱く夢」P307
「共感」に対する、「憐憫」「同情」の違いを具体的に説明してあった。
以前から違うとは思っていて、
マスコミ報道が「共感できる」なんて言うと、「それは同情だろ!?」なんてうっすら感じていた。
相手を憐れみ、相手に同情するという事はつまり、相手と自己を分けて考えているという事だ。
はっきりすっきり説明されるとなるほどと思う。ボク🤠も気を付けなくては。
無意識的に心で想う時点から気を付けておかないとイカンよね。こういう事は。
2021/7/22;「真のリーダーの抱く夢」P312
「強力なリーダーシップは、人々の心の中に必ず深い依存心を生み出す」ってのは、その通りだなぁ。
それをまた憂いて改善するのは、その時の優れた指導者なのか。
それとも民衆が自分で気づいて自分で修正していくのか。
現実的に後者は不可能だよね。
依存した頭ではそんな心理状態にはなれない。
指導者と民衆の間に賢者がいて、それが田坂さんとか西水さんみたいな人達ってことなのかな?
賢者たちが民衆に気付きを与える的な。
それもまた依存か。🤔
tweet
ラスト;考察

誰に向けて、どうなって欲しくて書かれた本なのか。
世界に向けて訴えた?
関係者に向けたものだったのかな?判る人だけに判ってもらえればいい的な。
一般読者に対しては、
楽しんで欲しかったのか、奮い立って欲しかったのか、
憤って欲しかったのか、それともただ知っていて欲しかったのか。
最後に感じたのはこれ。
自らに、余裕あっての、人のため
ひとりごと
これは、人の本能的に仕方ないんだろうなぁ。
ただし、
この「余裕」を感じる線引きを改善していかねばならない。
具体的には?、、、これから考えていこう。😇
思い浮かぶのは、
自らの金銭的な余裕を持つ事
ひとりごと
身の回りの人すら守れない者に
ひと助けを語る資格なし
ひとりごと
だった。
いろいろ考えさせられ、最後には自分を再認識させられた良い本でした。